吉田ヨウヘイGroup - "Smart Citizen"

都内で活動する8人組バンド 吉田ヨウヘイGroup の新作アルバムが入荷!! ディスクユニオン限定特典はLive音源入りCDR!!
音楽評論家の岡村詩野氏からは「和製ダーティ・プロジェクターズ」と太鼓判を押された彼ら。ファゴットやサックスなどの管楽器を多用した7人編成から、今年に入ってさらにボーカルを加えロックバンドというよりはビッグバンドのようなスタイルに。2年前に発表したデモ音源『霧のように』では他では聞くことのできない「ロックとジャズ」の融合したグルーヴの初期段階を見てとれます。
そして去年リリースしたファースト・アルバム『From Now On』では、デモ音源に収録されていた曲を含む10曲で、日本語ロックの領域にジャズを完全に持ち込めたといってよいでしょう。ジム・オルークの『ユリイカ』~『インシグニフィカンス』期を彷彿とさせる静かながら豊穣なアンサンブル構築と、それに乗っかる吉田氏による人懐っこい詞・歌声。これだけの大所帯の演奏だとインディーロックの範疇を超えた大仰な作風になりがちかと思われますが、そこにうまくバランスをとっているのがボーカル陣です。女性ボーカルは計3人。ソウル・ファンク系の魂のこもったコーラスグループとは違う、また、飛びぬけた歌唱力を見せつけるわけでもない、良い意味で「脱力感」を帯びた女性によるコーラスは、近年の東京のインディーロック・シーンと接せるポイントです。ライブでは定番として人気の「ブールヴァード」、ファンキーでグル―ヴィーな「ドレスはオレンジ」など、前作とはまた違ったアプローチで”YYGサウンド”を追求しています。たとえばアルバム終盤の「ロストハウス」では、カントリー調のメランコリーな空気(去年の『森は生きている』的です)が包んでいますが、こういった楽曲は吉田ヨウヘイ氏の新たな一面かもしれません。「12番ホーム」というのはJR新宿駅の中央線下りのホームのことでしょうか。そう思うと、「前に住んでいた街」「ロストハウス」「Smart Citizen」といった単語から喚起されるイメージは、都市から田園風景へとぽつりぽつりと回帰していく人々の足音のようにも見えてきます。都市生活の孤独を歌ってきたロック・ミュージック、都市を謳歌してきたJ-POP。インディーバンド 吉田ヨウヘイGroup のメンバー/リスナーは今も増え続けています。
当店激PUSHです!!!!!